Curriculum

戦略的リスクマネジメント

2017年10月25日(水)・26日(木)  グロービス経営大学院 東京校
グロービスでは、地政学リスクにおける第一人者であるイアン・ブレマー氏、御立尚資氏、アレキサンダー・カザン氏から直接学べる集中プログラムを開講します。

本プログラムは部長以上の上級管理職を対象とするエグゼクティブプログラムです。地政学的リスクの問題意識を共有する参加者とネットワークを広げる場としてもご活用いただけます。
 

プログラム概要

米国大統領交代、英国のEU離脱などの世界の政治環境の変化は、これまでとは異なる新しいリスクとして、企業の業績に甚大な影響を与えるようになってきています。これらの新リスクにより、今まで以上にグローバル経済は不確実性を増しています。これからのリーダー、そして企業は、地政学、安全保障、国際政治などに関して包括的な理解が欠かせません。ビジネスの存続と成長に向けて、これらの新リスクを戦略的に管理していくことが多くの企業にとって喫緊の課題となっています。

カバーするトピック:

✔ 地政学リスクのイントロダクション-地政学リスクの重要性を理解し、最新の地政学リスクを考察し、今までになかった対立・紛争を展望します。
✔ 地政学リスクの評価-地政学リスクと市場への影響を分析するためのツールとフレームワークを習得し、異分野にまたがる理論的基礎を学びます。
✔ 政治とリスクマネジメント-地政学リスク分析を企業のリスクマネジメントや戦略立案に組み入れる考え方を学びます。
✔ これからの世界秩序-先進国および発展途上国の地政学的なシナリオを見通します。地政学的な環境を形作る経済、制度、イデオローギーのシフトについて理解を深めます。

プログラム詳細

日時 : 2017年10月25日(水)・26日(木)
場所 : グロービス経営大学院 東京校
受講料 :
 初回特別価格 : ¥300,000 税込* (2017年7月26日以降にお申し込み場合)
ご参考 ニューヨーク大学での実施価格=3,980ドル(1ドル110円換算で437,800円。2017年2月時価格)
* 教材、同時通訳、食事代を含む
言語 : 英語(日本語同時通訳。資料は英語による提供)
資格 : 部長以上の上級管理職**
** 上記対象以外でご参加を希望される方はお問い合わせください
お問い合わせ : プログラム事務局 srm@globis.ac.jp

スケジュールとカリキュラム

日時 テーマ(予定)
10/25
(水)
セッション1
12:00-15:00
 地政学リスクのイントロダクション
 イアン・ブレマー氏
セッション2
15:30-18:30
 理論:地政学リスクの評価
 アレキサンダー・カザン氏
18:30-21:00  レセプション(ディナー)
10/26
(木)
セッション3
9:00-12:00
 応用:政治とリスクマネジメント
 御立 尚資氏
12:00-13:30  昼食
セッション4
13:30-16:30
 発展:これからの世界秩序
 アレキサンダー・カザン氏
プログラムのスケジュールとカリキュラムは若干の変更の可能性もあります。ご了承ください。

イアン・ブレマー氏

Ian Bremmer
ユーラシア・グループ
社長
イアン・ブレマーは、スタンフォード大学で旧ソ連圏における国家・統治システムの構築を研究、1994年に博士号を取得、同大学のフーバー研究所(Hoover Institution)にスタッフ入りし、弱冠25歳で同研究所史上最年少のナショナル・フェローとなりました。その後は、現在講座を持つNY大学のほか、東西研究所(East West Institute)、およびローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory)を経て、ワールド・ポリシー研究所(World Policy Institute) の上級研究員を務めています(1997年~現在)。新聞、雑誌等に多数の記事・論説を寄せているほか、CNN, FoxNews およびCNBC の政治コメンテーターも務めています。著書に「自由市場主義の終焉」(2010年)と「Gゼロ後の世界:主導者なき時代の勝者はだれか」(2012年)があり、最新著は、2015年5月に発表した「Superpower: Three Choices for America's Role in the World (Portfolio Penguin)」で、邦訳版は2015年12月「スーパーパワー ―Gゼロ時代のアメリカの選択」と題し出版されました。(日本経済新聞出版社)。

詳細プロフィール

御立 尚資氏

Takashi Mitachi_Hi
ボストン コンサルティング グループ
シニア・パートナー&マネージング・ディレクター
御立尚資は、京都大学文学部米文学科卒。ハーバード大学より経営学修士 (MBA with High Distinction, Baker Scholar) を取得。日本航空株式会社を経て、1993年BCG入社。2005年から2015年まで日本代表、2006年から2013年までBCGグローバル経営会議メンバーを務める。

BCGでの現職の他、経済同友会副代表幹事、同 観光立国委員会委員長、国連世界食糧計画WFP協会理事、京都大学経営管理大学院客員教授なども務めている。

著書に、東洋経済新報社 『戦略「脳」を鍛える~BCG流戦略発想の技術』、日本経済新聞出版社 『経営思考の「補助線」』、日本経済新聞出版社 『変化の時代、変わる力』、日本評論社 『ビジネスゲームセオリー: 経営戦略をゲーム理論で考える』(共著)、日本経済新聞出版社 『ジオエコノミクスの世紀  Gゼロ後の日本が生き残る道』(共著)などがある。

詳細プロフィール

アレキサンダー・カザン氏

Alex Kazan
ユーラシア・グループ
マネージング・ディレクター 新興市場戦略・比較分析
アレクサンダー・カザンは、ユーラシア・グループの新興市場戦略の部門長で、かつ政治リスクへの定量的なアプローチを含む比較分析チームの指揮を取っています。アレックスはユーラシア・グループの「ポリティカルリスク・カントリー・ポートフォリオ」と呼ばれる、新興国の政治リスクを勘案した際、マーケット価格がどうなるかを体系的に比較・分析する枠組を開発しました。彼はまた、日興アセットマネジメントとのコラボレーションを率い、政治リスクを正式にポートフォリオ組成とリスクマネジメントに組み込んだ投資商品の開発を進めています。

ユーラシア・グループ以前は、マーケット・ストラテジストとしてゴールドマン・サックス、大和投資信託、及びベア・スターンズに勤務していました。経済、政策研究コンサルタントのG7グループや、米州開発銀行での勤務経験もあります。カリフォルニア大学デービス校、及びジョージタウン大学の学位を保有。サンフランシスコ生まれで、現在はニューヨーク在住。かつては出張族でしたが、現在は余暇に二人の息子と家具を製作したり、自家製ジンを作ったりしています。

詳細プロフィール

よくある質問

Q.なぜ、今、地政学や政治リスクを学ばないといけないのでしょうか?

御立尚資氏は、「競争相手と顧客について、深く考察し、レベルの高いビジネス戦略を構築、それをきちんと実行に移していても、地域紛争や経済制裁で、収益があっという間に乱高下するといった事態が、頻度高く起こるようになっている」と指摘します(イアン・ブレマーとの共著「ジオエコノミクスの世紀」より)。

また、「経済成長とビジネスでの成功にフォーカスしてきた戦後日本のビジネスリーダーの多くは、欧州の経営層やアジアの華僑経営者と比較すると、地政学・安全保障などを頭に置いた「したたかさ」に欠ける側面」(同書籍)があることを踏まえると、地政学は、これからのビジネスリーダーの知っておくべき必須要素といえます。

Q.本講座と、他のイアン・ブレマー氏のセミナーや地政学リスクセミナーとの違いは何でしょうか?

通常は、その時点で話題になっている地政学的リスクの理解を深めるのが目的ですが、本講座では、以下の2点に留意します。
・政治リスクをいかに日々のビジネスのオペレーションや経営判断に組み込んでいくか、という方法論の部分により時間をかける
・そういったリスク分析がそもそもなぜ必要なことなのかという根源的な問題にも焦点を当てる

つまり、本講座では、政治リスクの最新の展望を理解するだけではなく、実務に関わるスキルと本質的な思考方法を身につけていただく実践的な内容になります。

Q.どのような分析ツールとフレームワークを学べますか?

以下は、いくつかの例を紹介します。

J-カーブ
“ファットカーブ”とダウンサイドリスク
政治リスクツールキット
レベル –
グローバル政治リスク指標
政治安定性の段階を評価する
予測 –
政治の道筋
政治リスクの変化を予測し、ビジネス環境への影響を推定する
回復力/ 脆弱性 –
政治キャパシティ
政府が経済ショックと市場からのプレッシャーをコントロールする能力を評価する
エンペリカルワーク –
アセットプライシングモデル
政治リスクが金曜市場にどのように反映されるかモデル化する
政治能力の評価と定義
将来のイノベーション評価
人材 マクロ経済環境の支援
起業家精神 公共投資
金融へのアクセス  
【本講座の進め方についての質問】 Q.英語に不安があります。クラスについていけるでしょうか?

本講座では、日英同時通訳を導入しますので、ご心配は不要です。また、参加者は日本人の方がも多く参加されます。英語に不安を感じる参加者に最大限に配慮をした進め方を実施します。

Q.授業はどのように進められるのでしょうか?

授業の大半は、講師により講義、参加者との質疑応答により進んでいきます。日本語での発言も問題ありません。また、一部、グループ討議の機会がありますが、同じ言語を話すメンバーでのグループワークとなります。

Q.事前課題はどのようなものでしょうか?

講座開始1週間前に、メールにて事前課題資料をお送りします。日本語、英語の両方をお送りしますので、どちらかを講座開始前までに読んでいただきたく思います。1-2時間程度の分量となります。提出物はありません。

Q.ハンドアウトは英語とのことですが、事前にいただけますか?

はい、本講座の初日に全セッションのハンドアウトを事前に紙でお渡しします。クラス中は、資料を参照しながら、参加いただくことができます。

Q.修了書は出ますか?

4つのセッション中、3セッション以上ご出席いただけましたら、
本講座の修了書をお渡しいたします。


ご不明な点がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
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